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連邦政府ランジュバン棟 (カナダ) : ウィキペディア日本語版 | 連邦政府ランジュバン棟 (カナダ)[れんぽうせいふらんじゅばんとう]
連邦政府ランジュバン棟 (れんぽうせいふランジュバンとう、英語:Langevin Block、フランス語:Édiffice Langevin) はカナダのオタワにあるパーラメント・ヒルに面した庁舎である。枢密院事務局と内閣官房があるので、ここはカナダ政府における権力の中枢として働いている。このため「ランジュバン棟」という言葉は、しばしば内閣官房のことを指す隠語として使われている。この建物はカナダ国定史跡のひとつである。 ==概要== 枢密院事務局高官の部屋はランジュバン棟にまだあるが、今では内閣官房が連邦議会中央棟にあるオフィスとともにここを利用しているので、枢密院事務局による利用はかなり限られている。 1884年に起工し、1889年に竣工したこの建物はパーラメント・ヒルの敷地外では初めてたてられた連邦政府庁舎である。この建物にはチャールズ・イライジャ・フィッシュが所有するニューブランズウィック州の採石場から得られた砂岩が用いられている。またこの建物は、オタワのウェリントン通りに面した一等地にあり、近くには戦没者記念碑、シャトー・ローリエ、政府会議センター、リドー運河、国立芸術センター、イギリス駐カナダ高等弁務官事務所、スパークス・ストリート・モールなどがある。もともとこの建物は南西官庁ビルという名前だったが、現在はジョン・A・マクドナルド政権で公共事業相を務めたエクター=ルイ・ランジュバン卿にちなんだ名前に変更されている。 ランジュバン棟の建築はオタワでは特色のあるものである。これは、他の政府庁舎がゴシック・リバイバル様式で建てられているのに対して、ランジュバン棟は第二帝政様式だからである。設計者は自治領カナダ首席建築家のトマス・ヒューラーである。2000年にはカナダ王立建築家協会によって過去千年(ミレニアム)に建てられたカナダにおけるトップ500の建築のひとつに選ばれた。
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